よくニュースなどで、「○○時の相場は、1ドル=110.00〜03円で取引しています。」
というコメントを耳にすることが多いと思います。
これを聞いて、今1ドル=110.00〜03円で買うことができる、
あるいは売ることができる。と思っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、それは間違いです。
外国為替取引の世界では、買うときの価格(買値・ASK)と売る時の価格(売値・BID)は
別々に表示される、「2Way プライス」が採用されています。
「そういえば、銀行で米ドルに両替する時に、買う時と売るときの価格が違っていた。」と
思われた方は鋭いです。
銀行の両替にも「2Way プライス」が採用されているのです。
ということは初めに出てきた1ドル=110.00〜03円というのは
売値が110.00円/買値が110.03円という意味になります。
この時、売値と買値の差(0.03円=3銭)をスプレッドといいます。
スプレッドは、通貨ペアや取引会社により異なり、小さい方が良いのです。
レートが大きく動いている時などにスプレッドが広がることもありますので、
事前に注意が必要です。
上記の例の場合、110.03円で1万ドルを買った時点の決済するレートは売値の110.00円となります。
つまり、1万ドル買った瞬間に300円分(1万×0.03円)マイナスになります。
0.03円高くならないと±0になりません。
スプレッドの差益はFX会社の収益となり手数料と同じくらい重要な項目です。