FXのファンダメンタル分析とは、経済の基本を分析することで、今後の為替レートが
どう動くのかを予測する分析方法です。
FX取引は短期でおこなう人が多く、その場合はテクニカル分析の予測のほうが当たるため
ファンダメンタル分析をほとんどしない方も多いです。
また、ファンダメンタルズの分析は、世界経済や金融など、様々な知識が必要で難しいと
いってやめてしまう方も多いです。
ですが中長期の市場のトレンド形成には、ファンダメンタル的な要因が関係していることが
多いので、特に長期での投資を行う場合は、ファンダメンタルズ分析が重要となります。
外国為替相場のファンダメンタルズ分析は、「その国の経済状態」を示す
経済指標の分析を行うことが大きな要素を占めています。
経済指標をみる際のポイントは、発表された数値について考えるのではなく、
市場関係者が事前に予想した値とどれくらい離れていたかを確認することです。
市場参加者は、経済指標の結果にあわせる形でポジション(他の国の通貨を持っている状態)
を変化させますので経済指標の結果が事前の予想と大きく離れれば離れるほど、
ポジションを変化させる為、為替レートが大きく変動することになります。
逆に経済指標が市場参加者の予想通りの結果となれば、経済指標の結果が良くても、
悪くても相場にほとんど影響を与えません。
好材料や悪材料がすでに為替相場に反映されているからです。
しかし初心者の場合こういった経済指標を分析するのは不可能です。
FX業者が提供するレポートやコラムを読み込み、現在の相場状況が上昇トレンド、
下降トレンド、持合い相場、レンジ相場のどれなのかを認識できれば十分です。
相場状況が認識できれば、「上昇トレンドでは売ポジションを持つのは危険だ」
または「下降トレンドでは買いポジションを持つのは危険だ」等の判断ができます。
ただ相場状況は期間によって変わるので注意してください。例えば短期的には上昇トレンドだが
中長期的には下降トレンドというように期間によって変わってきます。
こういった認識ができればテクニカル分析で売買サインが出たからといって
相場の流れに逆らう取引を避ける事ができます。
