ボリンジャーバンドは統計学を応用したチャートで
中心からMA線(移動平均線)、±1σ(シグマ)、±2σの5本のバンドから構成されています。
これによって、通貨が現在、買われすぎなのか売られすぎなのかを判断し、
さらにトレンドの転換点も確認できる優れた指標です。
ボリンジャーバンドはオシレーター系の指標でもあり、トレンド系の指標としても使えるのが特徴です。
基本的な見方は
◆一番上のバンド2σにローソク足がはみ出て、
そこから反発して下降しはじめれば売りサイン
◆一番下のバンド−2σにローソク足がはみ出て、
そこから反発して下降しはじめれば買いサイン
通常はこの考え方を基に、逆張り指標として使われるのが一般的です。
ボリンジャーバンドの統計学上、±1σ線の範囲内には全てのデータの約68%が、
±2σ線になると、全てのデータの約95%が含まれるとされています。
上記の図はFXプライムのチャートを一部加筆したものです。
図の@番のゾーンを見てください。ここではローソク足が一番外側のバンドをはみ出したた後に、
大きく反発しています。これが基本的なボリンジャーバンドの使い方です。
このチャートで見ると2009年4月頃から、レンジ相場に入り、一定のゾーンで上昇と下降を繰り返しています。
こういったレンジ相場では大変、精度の高いサインを出してくれるのが特徴です。
次にAのゾーンを見てください。ローソク足が一番上の2σ線をはみ出しているにもかかわらず、
さらに上昇をしています。
このゾーンで売りポジションを建てると大きな損失になってしまいます。
しかしこのサインはダマシではありません。ポイントはBのゾーンにあります。
Bのゾーンではバンドが大きく外側に開き始めています。これはレンジ相場が終わり、
新たなトレンドが生まれたサインになります。つまり相場の転換点です。
バンドが開き始めた時にローソク足が一番上の2σ線上にあるので、
上昇トレンドに入ったと判断する事ができます。
このようにトレンド系の指標として、相場の転換点でも精度の高いサインを出してくれます。