国際収支説はイギリスの政治家であったゴッシェンが1861年に唱えた、
外国為替相場が変動する要因は国際収支にあるというものです。
国際収支とは一定期間の外国との経済取引の帳尻を記録したのものです。
出て行ったお金の方が大きければ国際収支は赤字、入ってきたお金の方が大きければ
国際収支は黒字になります。
ここで指す国際収支の中身は貿易収支や旅行や運輸等の取引になります。
この貿易収支が赤字だと円を売って外貨を買うことになるので為替レートを円安ドル高に動かします。
逆に貿易収支が黒字であれば日本が受け取った外貨を売って日本円にする為、
為替レートを円高ドル安に動かします。
つまり国際収支は外国為替相場とは通貨の需給で動いている事を後押ししている説と
言い換える事も出来ます。