ここでは貿易と為替の関係について説明します。
一般的に貿易黒字になると、円高になると言われています。
貿易黒字とは輸入より輸出が多い事です。日本から円が出て行くより、
ドルが入ってくることのほうが多いことを意味します。
入ってきたドルを国内で使えるようにするには、ドルを円に両替する必要があります。
すなわちドルを売って円を買うわけですから、ドル安・円高となります。
つまり貿易黒字になると円高になります。
例えば、日本のトヨタがアメリカで車を売ります。
もちろん、アメリカ市民はドルで支払うので、トヨタにはドルが入ってきます。
そこでトヨタはドルを売って円に変えようとします。
そのとき、円の需要が増えるので、円が上がるということになります。
実際には、貿易で使われる通貨の量は投資に使われる通貨の量の何十分の一なので、
影響は小さいという人もいますが、基礎知識として覚えておきましょう。