MACDとスローストキャスティクスを併用した分析を検証していきます。
MACDはトレンド系の指標でトレンドの転換点では有効なサインを出してくれますが、
レンジ相場ではダマシが多い特徴があります。
そこでオシレーター系のスローストキャスティクスを使ってフィルターをかけます。
売買ルールは
・MACDとスローストキャスティクスの両方でゴールデンクロスしたら買い。
・MACDとスローストキャスティクスの両方でデッドクロスしたら売り。
決済ルールは
・買いポジション保有時にMACDがデッドクロスしたら決済
・売りポジション保有時にMACDがゴールデンクロスしたら決済
またパラメーターはMACDのMACD線を12日―26日、シグナル線を9日
スローストキャスティクスは%Kを9、Slow%Dを3とします。
まずは米ドル/円の日足チャートで2009年1月〜6月までの半年間を検証します。
紫がエントリーシグナル、オレンジが決済シグナルです。
上記の図はFXプライムのチャートを一部加筆したものです。
|
スローストキャスティクスは複雑に絡み合うように動くので初心者には見にくいかもしれません。
特徴はスローストキャスティクスの売買シグナルの方がMACDの売買シグナルに比べて早い点です。
2日〜3日程度のタイムラグがあります。スローストキャスティクスで売買シグナルが出た後、
MACDでMACD線がクロスするのを待つのではなく反転した時点でエントリー、
又は決済してしまっても良いかもしれません。
エントリーが早い分、利幅も大きくなります。
次に米ドル/円の2時間足チャートで2009年6月13日〜26日までの期間を検証します。
こちらの検証は2時間足チャートの短い期間なのでスローストキャスティクスのサインは
横軸が75以上の売りシグナル、25以下の買いシグナルのみとします。
紫がエントリーシグナル、オレンジが決済シグナルです。
上記の図はFXプライムのチャートを一部加筆したものです。
|
スローストキャスティクスのサインは横軸が75以上の売りシグナル、
25以下の買いシグナルのみとする事で精度を高める事ができました。
デイトレや短い期間での取引では有効です。
MACDとスローストキャスティクスの組み合わせは日足とそれより短い期間でも使えました。
今回実施した売買ルールよりも早めに、エントリーと決済を行う事で利幅を広げる事も可能だと思います。